引っ越しを楽しむ方法

引っ越しというと、みなさんはまっさきにどんなことを思いますか? 実は我が家は引っ越し好きの父親の影響で、今までに10回ほど引っ越しを経験しております。そのせいか、母は引っ越しと聞いただけで顔をしかめます。もしも、知り合いや友達が引っ越しをすることが決まったら、母はまっさきに「あら、それは本当に大変よね」としみじみと言います。それくらい母にとっては引っ越しというのは、大変なものだったらしいです。

引っ越しというのは、確かに大変です。引っ越し専門の業者に依頼をしすれば楽ですが、大変なところはあります。なぜなら、生活環境をそっくりそのまま移すことになるわけですから、作業も大変になります。また、たいていの引っ越しは1日で終わらせなくてはなりません。荷物をすべて家から運び出し、それをトラックに積んで、新居にその荷物を移動させる。そして新居では今度はその荷物を全部運び入れることになります。

引っ越しというのは、こういう手順を踏む関係で、どうしても大変だと思うのです。特に我が家の場合は、父が仕事で忙しく、子供たちはまだ小さかったために、引っ越し準備の大半は母がやっていたから、余計に大変だと思ったのかもしれません。しかし、それはたまたま母がそういう役回りだったためであり、本来ならば引っ越しというのは、考えようによっては楽しいものであるはずです。新居に移って新しい生活を始める、そう思っただけでも引っ越しというのは楽しくなります。

引っ越しは、確かにその作業自体は大変かもしれませんが、楽しみながら引っ越しをする方法もあります。それは、発想の転換です。引っ越しをするための準備はなかなか大変です。荷物をすべてダンボールに詰め込まなくてはなりませんし、貴重な精密機械などは専用の梱包資材で梱包しなくてはなりません。しかし、そのときに、発想を変えて、この際だから、不用品は全部捨ててしまおうと思うのです。つまり、大掃除をやっているような気持ちで引っ越しをするのです。

引っ越しというのは、いわゆる大掃除のようなものです。いらないものといるものを仕分けして、いるものだけを新居に運ぶ。そして、もう使えなくなったのに、いつか使えると思っていたものを潔く捨てることができるのも引っ越しの利点です。そう考えると、大変なはずの引っ越しも楽しく思えてくるから不思議です。今度我が家がまた引っ越しをすることになったら、母に発想の転換をすることをすすめようと思います。